部品はそろっていたのに、会社は強くならなかった ― 財務の学び直し日記、はじめます
社労士業務と保険、お金の仕事をして16年以上になります。社労士として、FPとして、いろいろな会社のお手伝いをしてきました。
ざっと並べると、こんな感じです。
- 選択制DCの導入
- 事前確定届出給与
- 旅費規程
- 助成金
- 就業規則の改定
- 雇用契約の見直し
- 退職金制度
- 法人の保険
- 団体保険
- 社長個人の生命保険(連帯保証人になっている社長は多いので)
- 社員の採用
- 労務トラブルの解決
- 法人カードの使い方
などなど。どれも、その会社にとって必要だと思って、真剣に取り組んできました。
でも、実はうすうす感じていたのに、ちゃんと向き合ってこなかったことがあります。
ひとつひとつは必要な改善。でも、それだけでは会社全体の業務改善や財務改善にまでは届かない。
年月が経って、社長は会社を手放した
助成金を何年も取り続けた会社がありました。会社はどんどん大きくなりました。そしてそれから年月が経って、社長はその会社を売りに出しました。
売却が悪いわけではありません。立派な出口のひとつです。
ただ、そのとき気づいたんです。私は、社長が本当はこの会社をどうしたかったのか、一度もちゃんと聞いていなかった。
社長の目の前の「困った」を一つずつ解決することに一生懸命で、会社全体のお金の流れや、社長が本当にやりたいことまで、お聞きできていなかった。部品は増えていくのに、肝心の「この会社を将来どうしたいのか」という真ん中が、ぽっかり空いたままだったんですね。
部分最適と全体最適
今、財務の勉強を一から学び直しています。そこで教わったのが「部分最適」と「全体最適」という考え方です。
部分最適は、一つの課題だけを見て、そこで一番よさそうな答えを出すこと。全体最適は、会社全体の数字と、社長が目指す未来を見たうえで、何をどの順番でやるかを決めること。
部分最適の答えを積み重ねても、全体最適になるとは限りません。むしろ、部分ではよかれと思ってやったことが、全体で見ると足を引っ張っていることもある。
これを聞いたとき、今までのお客様の顔が何人も浮かびました。
だから、学びを日記に書くことにした
会社が続いていくこと。もっと大きくなること。いつか次の人に引き継ぐこと。そのためには、部品を足していくだけではなく、全体を見る目が必要なんだと、今は実感しています。
とはいえ、私もまだ学びの途中です。なので、このブログでは学び直し中の一人として、学んだことと、今までの現場で見てきたことを重ねながら、日記のように書いていこうと思います。
16年分の「部品」の経験があるからこそ、見えることもあるはず。そう信じて、ヨチヨチと始めます。
社長、御社の「部品」は、今どんな全体の絵につながっていますか?
