年金「は」足りない!
人生100年時代。
年金だけで「は」足りません(断言!)
どうしても、足りなくなってしまうでしょう、
という話を簡単にします。
ざっくりと、
インフレ率とか人口減とかを考えないで
説明します。
20歳から60歳までの間の40年間はたらいて、
その間のお給料の20%を年金保険料で納めるとします。
40年×0.2=8
この「8」という原資を使って
60歳から80歳までの年金にしようと考えると
8÷20=0.4
となります。
働いていたお金の0.4、
つまり40%くらいがもらえそうだなと考えます。
ところが、
長寿国ニッポンは人生100年時代を迎えました。
60歳から100歳までの40年を年金でもらうとなると
8÷40=0.2
働いていたお金の0.2、
20%しかもらえそうにないな、とわかるわけです。
60歳から90歳の30年にしても
8÷30=0.26
働いていたお金の26%程度になってしまうんだな。
とこういうわけです。
もちろん、
公的年金には税金投入もあるし、
実際の「年金額の率」というわけではありませんが、
「年金」の仕組みをわかりやすく説明すると、
上のような話になります。
年金は「保険」
実は「年金制度」について
貯蓄だと思われている方がいるのですが、
そうではありません。
年金は「保険」です。
長生きをした人にさしあげるお金です。
生命「保険」は
早く亡くなってしまった方に
保険料を差し上げる仕組みですが、
(定期保険の場合)保障期間が過ぎれば
保険料が戻ることもなく、
早く亡くなら「なかった」方は
保険料をおさめておしまい、ですね。
そのことで、保険会社に「不公平だ!」という方はいません。
年金「保険」も同じ。
国民全員が保険料を払い続けて、
「長く」生きた人だけに「終身」年金を払い続ける、
国民全員の保険料をその方に差し上げる、
という仕組みです。
長生きリスクを支える仕組み、であって、
長生きリスク「保険」が、年金です。
生命保険も年金「保険」も
「保険」の仕組みだけでは、
生活できるわけではありません。
人生100年時代には、
積立投資をはやくはじめて、
少しでも長い間、
身体が元気なあいだは働き続けて、
資産寿命を延ばしていく必要があります。